木々の生い茂る場所でFPVドローンを墜落させてしまった時に、何処に落ちたのか正確に分からない事があります。
そんな時は、ロストしないようにドローンからブザーが鳴るように設定しておくのが無難です。
ブザーが付いて無いドローンでも「D-SHOT BEECON」を設定する事でブザーの代わりに利用できます。
D-SHOT BEECONとは?
D-SHOT BEECONとは、モーターを振動させビープ音を鳴らす方法です。
※フライトコントローラとESCの通信方式にD-SHOTを選択すると使用出来る
D-SHOT BEECONが使える条件
最近のマイクロドローンはD-SHOTに対応していますが、古い機体は仕様書で以下の項目を確認しましょう。
- ブラシレスモーターである
- フライトコントローラとESCがD-SHOTに対応している
- BETAFLIGHTのファームウェアが3.2以上
- BLHELIのファームウェアが16.67以上
D-SHOT BEECONの設定手順
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BETAFLIGHTでモーターの設定
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ブザースイッチの割り当て
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BLHELIで音量の設定
1. BETAFLIGHTでモーターの設定
BETAFLIGHTのインストールしてあるPCとドローンをUSBケーブル(データ転送対応)で接続してBetaflightを起動する。
・右上の接続ボタンを押す。
①画面左のメニューから基本設定タブを選択。
②[ESC/Motor protocol]のプルダウンメニューから「DSHOT600」を選択
③右下の保存して再起動をクリック
ブザー音の高さを変える方法
①基本タブを選択
②下にスクロールしてDSHOTビーコン設定項目のトーンを1~5の間で選択する。(数字を上げると音が高くなる)
③右下の保存ボタンをおす。
2.ブザースイッチの割り当て
• Modesタブを選択。
①下にスクロールしてBEEPERの項目を探し、範囲追加ボタンをクリック。
ブザーのON/OFFに設定したいプロポのスイッチを入れると、自動でAUXチャンネルが割り当てられます。プルダウンメニューから任意のAUXチャンネルを選択して割り当てる事も可能です。
設定をやり直したい場合は、プルダウンメニューの▼をクリックして「自動」を選択し直せば再設定出来ます。
②先程設定したスイッチをONすると、黄色バーの下のメモリに表示されたカーソルが中央付近に移動します。黄色いスライダーの端をドラッグしてカーソルがバーの中に収まる様に範囲を調整して下さい。
③右下の保存をクリックした後、右上の切断をクリックしてBetaflightを終了する。
3.BLHELI Configuratorでブザー音量の設定
ドローンから鳴る音はモーターを振動させて音を鳴らしているのですが、モーターの制御はESC(エレクトリック スピード コントローラー)が行っています。そのESCを設定するソフトウェアが「BLHELI Configurator」です。
最後の作業は、PCにソフトウェアをインストールしてESCの設定をしていきます。
BLHELI ConfiguratorをPCにインストールします。
ドローンとPCをUSBケーブルで接続してBLHELI Configuratorを起動します。
BELHELI Configuratorの画面右上にある接続ボタンをクリック【Connect】で接続します。
ドローンにバッテリーを接続し【Read Setup】をクリックすると
このように各ESCの状態が表示されます。
画面左の項目にあるBeacon Strengthのスライダーを右にドラッグして最大まで上げる。
Beacon Delayのプルダウンメニューをクリックして「1minutes」を選択する。
右下の[Write Setup]を押す。
これで設定完了です。
使用する時は、先程割当てたプロポのスイッチをONにすればモーターからビープ音がなります。
音がならない場合、Betaflightのmodesタブでスイッチの設定範囲を確認してスライダーの位置を調整し直して下さい。